感謝を繋げていける医師として「しらかば歯科クリニック 小川真彦院長」

2018/11/06
インタビュー

藤沢駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街に佇む、しらかば歯科クリニック。

そのクリニックの院長を務める、小川真彦院長は落ち着いたクリニックにあった穏やかな性格ながらも、虫歯予防には並々ならぬ強い意思とこだわりを持っている。

そんなしらかば歯科クリニックと小川院長の魅力を今回は余すことなく紹介していく。

小川院長と歯科との出会い

Q1,医師を目指すようになったきっかけ、また歯科という医療分野に興味を持った理由についてお聞かせください。

父が医師をしていた為、医療の環境で育ち、将来は当たり前のように医療系に進む気持ちでいました。それに加えて子供の頃、父が重病にかかっている患者さんの疾患を早期に見抜き、多くの患者さんを救った話を聞いて、医者という職業に憧れも持ちました。

歯科に関しては高校生の時に受けていた歯の矯正治療の担当先生の人柄が良く、それで歯科医師に憧れを持ち始めました。学生時代は矯正専門医を目指していましたが、学生の頃に所属していた剣道部に一般診療と矯正治療の両方をしている先輩にお話を聞き、その先輩に矯正専門も一つの道だけど開業して地域で貢献していくには一般診療も一緒に行うことも大切であると教えて頂き歯科医師を本格的に目指すようになりました。

感謝が繋がっていくような医師に

Q2,歯科医になって実際に患者様と向き合ってみて初めて気づいたことがあればお聞かせください。

口腔内の疾患は別々の様で実は全てつながっていることです。不正な咬み合わせ、むし歯、歯周病、顎の疾患、粘膜の疾患など個々の問題と見られがちですが、粘膜に問題がある患者さんは口腔に衛生の問題があったり、舌の使い方に問題がある方はそこから不正咬合、むし歯、歯周病へと発展していったりと色々です。

また実年齢より見た目の年齢の方が高く見える方は歯に問題がある方が多く、実年齢より若く見える方は歯が良好な状態であることが多いです。アンチエイジングと歯は密接に関係していると感じます。

家族で通院して頂いている方が多いので、子供、家族、祖父母など皆さんのお口を拝見できる機会が多いので、家族性としての問題を感じることもあります。

Q3,医師として喜びや、やり甲斐を感じた瞬間はどんな時ですか?

子供の時には歯科治療が怖くてなかなか口を開けることができなかった患者様が、練習によって恐怖を克服し、口腔内の環境を良好にした後に生え変わった永久歯が問題なく保てている時です。その子が大人になって結婚し、産まれた子供の口も良い環境に保たれると尚嬉しいです。

小学校低学年の患者さんの親から「あそこの歯科医院なら通う」「歯に気になるところがあるから予約をとって欲しい」と子供から言ったという話を聞いた時や私と接した高校生の患者さんが「先生の様に歯科医師になりたい」と言ってくれた時はとても嬉しかったです。私自身がその様な流れで歯科医師を目指したので、通っている患者さんから歯科医師になる方が出てきてくれたら嬉しいです。

予防の浸透を目指して


Q4,小川様自身、これまでどのような医師を目標に歩んで来られましたか?その過程での意識の変化についても教えてください。

目の前の疾患の治療を行うことのみに力が注がれがちですが、悪くなった原因や環境が必ずあるはずです。そこの解決が為されたうえで治療が行われることが大切であることを患者さんに理解してもらい、結果につなげていく。その様な医師を目標にしてやっています。

私が影響を受けたのはフィンランドでの歯科のシステムです。フィンランドでは医療費を抑える為に、コストをなるべくかけずに疾患を予防することを国が研究しています。

以前は日本より多かったむし歯の数が今は世界トップレベルのむし歯が少ない国になっています。そして予防を浸透させるための教育にも力を注いでいます。そこで行われていること、考え方は私の意識に大きな変化を与えたと思います。

Q5,小川様にとって恩師がいらっしゃれば、その方との出会いや、その方との関わりの中での意識の変化などについて教えてください。

私の恩師は大学卒業後に最初に勤務した秩父市のクリニックの院長先生です。私は学生時代に剣道部に所属しており、その先輩でもあります。その先生は時代の先を読む先見の明に長けていらっしゃる方で、私が学生の時に剣道部の集まりにいらっしゃいました。そして現役の剣道部員達にガムを配り始めました。

そして「これはキシリトールガムと言って、フィンランドで買ってきた物だよ。むし歯にならなくなるガムで、ゆくゆく日本にも入ってくるよ。日本は変わるよ」とおっしゃいました。

月日が経ちキシリトールガムが販売され、先生が言う通りの世の中になりました。私はすっかりキシリトールガムに魅せられ、販売されたばかりのキシリトールの本を買い何度も読みました。それをきっかけに秩父市の先生のクリニックへの就職を希望し、そこへ勤務し学んだ虫歯予防が今の私の原点になります。多くのクリニックが治療ベースで考える中、予防主体の考えでいられるのはそのお陰です。

原因を追究することが重要

Q6,歯科領域の医療の課題は何であるとお考えですか?また、その中でどのような歯科医の存在が必要ですか?

治療主体の医療から予防主体があっての治療、という医療へ意識を変えていくことだと思います。国民が歯のことでより問題が少ない状態にしていくには、個々の歯科医師が疾患が起こった原因、経緯を考えそこの解決に力を注ぐ時間を取ることができると世の中は変わってくると思います。それには現在歯科医療を行っている従事者の意識改革もありますが、学生や研修医がその様な教育を受けることが大切です。

また子供の患者さんが一生歯のことで苦労せず、80歳で20本以上の歯を残す8020、その先の8028、更に90歳で28本残せる9028を目指し、結果から逆算して今何をするべきなのかを考え、行動するような歯科医師が必要になってくると思います。

妊娠中は妊婦さんを診ることがメインになりがちですが、生まれる前の赤ちゃんが老人になるまで、一生を歯のことで苦労しないようにするためのプランを考えられることが大切です。

Q7,今後、歯科医療はどのような展開を迎えていくとお考えですか?また、そうした中で歯科医が医師として活躍していくために必要なことは何だと思いますか?

再生医療について色々研究され、実現に向けて少しずつ変わってくると思います。それと同時に現在ある歯の維持予防、そして失われた歯や骨などの組織がなぜ失われたかの原因を考える病因論。患者さんが行動に移し、そのモチベーションを維持するのに必要な行動科学、行動心理学の研究。この両者が合わさって初めて再生医療が生きてくると思います。

そして現在は歯の再生に変わるインプラントがあります。インプラントの維持の部分でより良い結果が出れば、歯の再生に生きてくると思います。

当たり前のことを忘れない医院へ

Q8,医師としてお仕事をされている中で、心に留めていらっしゃる言葉があればお聞かせください。また、それはなぜかについてもお聞かせいただけると幸いです。

当院ではクレド(信条)カードを作成して、全スタッフが常に持ち仕事をしています。
その内容は

1,自分自身が受けたい接遇、気遣い、処置を行う

2,細かいことでも報告・連絡・相談を手早く行う

3,患者様のお口の健康に維持に努め、常に全力を尽くす

4,電話や直接患者様とお話する時は顔、声の笑顔を心掛ける

5,常に患者様の目線で、クリーンで清潔な環境を作る

この中でも一番の基本は1番です。自分が受けたくないことは行わず、自分が受けたいことを行う。ここに医師としてのモラルがあると思っており、スタッフにもその様に指導しています。

医師である前に人としての考え方

Q9,医師として大切なことはなんだとお考えですか?

常に患者さんの目線でいることです。患者さんが前医で話を聞いてくれなかったということはよく聞きます。話を聞かなければ一方的な押し付けの医療になってしまいますし、患者さんの考えやバックグランドを理解しなければその方に合った提案をすることもできません。今の状態だけを見て全てを判断せず、以前の状態、経緯を知り未来を予測すること。その未来の予測と実際がどれだけ合っているかが医師として優れているかだと思います。

また我々にとっては一時のことでも患者さんにとってみては一生のことであると思い、一つ一つの処置に常に全力を尽くすことが大切と考えます。そして常に研鑽を積み、新しい情報を入れてそれを患者さんにフィードバックさせていくことです。現状に満足して成長が止まってしまうとそれは古い医療になってしまうので時代に合わせて変化を続けていかなければいけないと思います。

Q10,今後医師としてどう歩んで行きたいとお考えですか?

歯科医院はただでさえ怖い所と思われますので、まず歯科恐怖症の方でも安心して通え、また来たいと思ってもらえる様なクリニックの雰囲気づくりをし、質の高い治療、予防によって一人でも多くの患者さんが幸せになってを頂ける様にしたいと思っています。

その為には私自身も更に質の高い治療、予防を提供するにはどうすればいいかを常に考え、一つの物事を色々な角度から見て、吸収する柔軟性を身に着けていきたいと考えています。

また技術者、医療人であるということをだけでなく、人として尊敬される人間でなければと思っています。

インターネット×医療について

Q11,インターネット上には今も間違った医学的な情報が飛び交っていますが、小川様は医療メディアの現状についてどのようなご意見をお持ちですか?

インターネット上には色々な情報が飛び交っています。大切なのはその中からどの情報が正しく、何を拾うかを見極めることだと思います。歯科医師にも色々な考えを持った方がいます。例えばフッ素反対派の方、インプラントを全否定する方など色々です。

なので偏ったところだけでなく色々なところに情報網を張り、時には直接話を聞きに行くなどし、最終的には自分が納得のいく判断をすることが大切だと思っています。

Q12,モノの.storeは、症状や病気で悩んでいるユーザーに対して、市販薬の正しい選び方を提供することで見た人の生活を豊かにすることをビジョンとしております。モノの.storeをご覧頂いた感想や思った点を教えてください。

同じ商品でもインターネットのサイトによって様々な解釈があります。モノの.storeでは商品に関する記事について監修している人をかなり掘り下げていますのでどんな考えを持ったどの様な人なのかが分かり、この人が監修しお勧めしているのならば安心して購入できると思えるのではないかと思います。また自分に合った物は何かが分かりやすいのもいいと思います。

フィンランド式の虫歯予防が魅力のしらかば歯科クリニック

Q13,小川様の病院のアピールポイントは何ですか?

フィンランド式の虫歯予防を行っていることです。日本ではまだまだブラッシングに依存する予防が主体です。ブラッシングはとても大切なことですが、磨きにくいところから問題が起こりやすくそこをブラッシングのテクニックや器具の種類のみで補う指導方法が主流です。ブラッシングに時間を掛けて気を付けている方ほど問題が起こった時にモチベーションが下がります。

フィンランドではブラッシングもしますがそればかりに依存せず、フッ素、キシリトール、食習慣の改善、定期的な予防での歯科医院の受診など切り口を変えながらむし歯を作らない様に予防し、結果を出しています。

フィンランドでの予防方法を取り入れ、子供のむし歯予防からスタートして一生を歯のことで苦労しないようにするにはどうすればいいかを患者さんと共に考え、歯を通じて患者さんが幸せになれるようお手伝いをさせて頂いてます。

編集後記

今回インタビューをさせて頂き、医師としてももちろんだが、人として魅力のある方であると感じました。そういった方からの言葉は非常に説得力があるだけでなく安心感もあるため、リピートの患者様が多いのも頷けます。

自らの疾患を治して欲しいという一心で、頼る存在ですから、こういった医師の方は本当に頼りになる存在だなと感じさせられました。

この度はお忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

kanpopo

モノの編集部

あなたに最適な商品を紹介する「モノの」の編集部です。

この記事のURLとタイトルをコピーする

あなたの悩みを薬剤師に直接相談できます

LINE@で薬剤師に相談する
「どんな薬がおすすめなのかわからない・・・」
「他にもないか知りたい・・・」
などの悩みに薬剤師が直接ご回答いたします。

ご相談だけでなく

役に立つ情報もお届けいたします!

関連記事

【薬剤師監修】腱鞘炎におすすめの湿布人気ランキング10選【手首や指の辛い痛みに】

藤沢駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街に佇む、しらかば歯科クリニック。 そのクリニックの院長を務める、小川真彦院長は落ち着いたクリニックにあった穏やかな性格ながらも、虫歯予防には並々ならぬ強い意思とこだわりを持っている。 そんなし

【薬剤師監修】多汗症におすすめの漢方人気ランキング10選【私生活での汗が気になる方に】

藤沢駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街に佇む、しらかば歯科クリニック。 そのクリニックの院長を務める、小川真彦院長は落ち着いたクリニックにあった穏やかな性格ながらも、虫歯予防には並々ならぬ強い意思とこだわりを持っている。 そんなし