薬と言葉、両方を組み合わせて患者さんの悩みを解決したい「町田まごころクリニック 鹿島 直之院長」

2018/09/28
インタビュー

町田駅から徒歩8分の所にある「町田まごころクリニック」はブラウンを基調とした院内のインテリアで、落ち着きがあり、待ち時間も心穏やかに過ごすことができる優しい雰囲気のクリニックである。毎日このクリニックには幅広い年齢層の患者様があとを絶たず、町田の人々に厚く信頼されているクリニックといえる。

そんな「町田まごころクリニック」の鹿島直之院長は「患者さんが楽になるためにあらゆる努力を惜しまない」ということをモットーに患者を診察している。その言動からは医師としての並々ならぬ熱さが伺えるとともに、患者様に真摯に寄り添う誠実さも垣間見える。

そんな鹿島院長に、患者様への想いや精神科医としての信念、医師を目指した理由など診察してもらうだけでは分からない部分までたっぷりと語ってもらった。

医療と鹿島院長の出会い

Q1,医師を目指すようになったきっかけをお聞かせください。

親戚に歯科医師が多いことから、医療の道に対して親しみを感じる機会が昔から数多くありました。もともと哲学に興味があり、人文系への進学も考えていたのですが、最終的には両親や親戚からの勧めで医師の道へと進みました。

医師の中で、精神科医を目指したのは、もともと身体を対象とする科に興味が持てなかったというのが大きな理由です。身体系を専門にする医師はどこか身体という機械で起こった異常を修理する技師のようなイメージがあり、不器用な私には合わないと感じていました。反対に精神科は一見何をしているのかよくわからない一方で、奥深い印象があったので、そちらに興味を惹かれました。

患者さんに対して親身に寄り添うことが大切

Q2,精神科医になって実際に患者様と向き合ってみて初めて気づいたことがあればお聞かせください。

医者になって一番大事だなと思ったことは知識ではなく「患者さんに対して親身に寄り添い、患者さんの思いを尊重すること」です。医師として働き始めた当初は、「患者に寄り添う」という当たり前のことを怠りがちでしたし、お恥ずかしい話、それに自分で気がつかないところすらありました。

それに気づかせてくれたのは医師になって5年目頃に出会った、濱田恭子というカウンセラーでした。カウンセリングを教わる時は、先生を数人で囲む実践形式で行うのですが、患者役となった生徒が先生との会話でみるみるうちに元気づけられていくのを目の前にして、大変衝撃を受けたものでした。

その時、精神科の治療には薬以外にも、言葉というものが大きな力をもっているということを思い知らされました。

Q3,鹿島院長自身、これまでどのような医師を目標に歩んで来られましたか?その過程での意識の変化についても教えてください。

今でも私にそれが十分出来ているかどうかわかりませんが、患者さんや社会に貢献するために高い目標を抱き、それを実現するため日々最大限の努力をする医師になりたいと思ってきました。

クリニックを開業し多くの医師を雇用する立場になってからは、医学的知識や最新の技術への探求心という医師として必要なスキルから愛情や優しさといった人間的な美徳まで、様々な能力の必要性をより一層感じています。

「至誠通天」の精神を忘れない

Q4,鹿島院長にとって恩師がいらっしゃれば、その方との出会いや、その方との関わりの中での意識の変化などについて教えてください。
A,研修医時代にお世話になった、朝田隆先生、高橋清久先生が私の恩師です。

朝田先生からは常に高い目標を意識し、寸暇を惜しんで目標に近づく努力をすることの大切さを教えていただきました。

高橋先生からは患者さんに出来る限り寄り添いながらも、かつ常に冷静で客観的な姿勢も持つことを学ばせていただきました。

Q5,医師としてお仕事をされている中で、心に留めていらっしゃる言葉があればお聞かせください。また、それはなぜかについてもお聞かせいただけると幸いです。

「至誠通天」という言葉です。患者さんに対しては真心を持って接することが何よりも大切です。実はそれが医療というものの最善の処方箋になると思っています。

「至誠通天」には、真心は天に通じるという意味があります。悩んだ時には、この言葉が私の指針となっています。

患者さんの「ありがとう」がやりがい

Q6,医師として喜びや、やりがいを感じた瞬間はどんな時ですか?

やはり患者さんに感謝されたときです。あとは患者さんの人生にとって役に立つような変化を患者さんにもたらす助けになれた時です。患者さんの喜ぶお顔は何よりのやりがいだし、喜びです。

Q7,医師として大切なことはなんだとお考えですか?

患者さんに対して無条件の愛情を持つ努力をし続けること。
謙虚であり、どんなことであっても自分の誤りを正すことに躊躇しないこと。
スタッフに感謝の気持ちを常に持ち、友好的な関係を育むこと。
常に最新の知識を求め続け、医師として実務的に有能であること。

私はこの4つが大切であると思っています。

Q8,今後医師としてどう歩んで行きたいとお考えですか?

患者さんや社会に対して最大限の貢献ができるように、出来る限りの努力をし続けたいと思っています。

病院同士の競争は「言葉」を使って生き残る

Q9,精神科領域の医療の課題は何であるとお考えですか?また、その中でどのような精神科医の存在が必要ですか?

驚くべきことですが、患者さんを勇気づけるための話の技術を持ち合わせていない精神科医が少なくありません。その技術は精神療法とも言われているのですが、大半の大学ではその教育がほとんどなされていないと感じています。

それが原因で精神医療ではどうしても治療が薬物療法に傾きがちになる傾向があり、その結果として世間でも問題視されている「薬物の多剤大量療法」が未だに珍しくありません。

その問題を解決するために今後、より話せる技術を持った精神科医が増える必要もあるように思います。

今後は精神科の開業医が増えていき、競争状態になっていくでしょう。これは、患者さんにとってはいいことです。

この競争において、薬物療法だけではなく患者様の悩みに寄り添い、そこに対してきちんと話せる技術をもった医師、また薬物療法以外にもカウンセリング、デイケアといったいろいろな治療を提供できる医療機関が生き残れるのではないでしょうか。

インターネット×医療の課題とは

Q10,インターネット上には今も間違えた医学的な情報が飛び交っていますが、鹿島院長は医療メディアの現状についてどのようなご意見をお持ちですか?

医療メディアは医師などに原稿を丸投げしていることが多く、原稿の質が千差万別です。

また専門家でないライターが書いている場合、基本的な医学的知識を理解していないことから、論理的といえない文章が目立つように感じています。

薬に頼らない「町田まごころクリニック」

Q11,「町田まごころクリニック」のアピールポイントは何ですか?

受付事務と精神科医、看護師及びソーシャルワーカーが一丸となって患者さん本位の医療を提供するように心がけていることです。薬物療法だけではなく、良質なカウンセリングやデイケアが利用できる設備や人員を整えています。

編集後記

医者としての技量はもちろんのこと、人間としての豊かさも溢れる方であった。鹿島院長の言葉には説得力を非常に感じさせられる。

そんな鹿島院長にモノの.storeについて伺うと、「誰もが悩む、病気やその症状についてのリーズナブルな対処方法の記載が、分かりやすくかつ医学的な根拠に基づいて説明がされている」とお褒めの言葉をいただいた。インタビューさせていただいた我々も嬉しい限りである。

この度はインタビューをお受けいただきありがとうございました。

kanpopo

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